京都音博では開催当初から、参加いただく皆様のご協力のもと、環境に対するさまざまな取り組みを行ってきました。そのおかげもあり、これまで京都音博では終了後にごみが散らかった状態を見ることはほとんどありません。
そして2022年、コロナ禍を経て新しい取り組みとしてはじめたのが「資源が“くるり”プロジェクト」です。その取り組みの中で、2022年に「コンポスト」の設置を行いました。コンポストとは、フードエリアで出る食材の使い残しや食べ残しを堆肥に変え、梅小路公園の指定管理者である京都市都市緑化協会にお預けして、公園の花壇の肥料にするというものです。2023年は、他の音楽フェスと比べ、可燃ごみの発生量を2分の1以下に抑えられました。
従来の音楽フェスではほとんど前例のない、ごみを価値ある資源に変える試みを通して、18年間、皆様と一緒に作ってきた“音博“という場所を守り、これからも繋いでいくために。
ご賛同、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
主催:京都音楽博覧会2024実行委員会
後援:京都府/京都市/京都商工会議所/京都市観光協会/京都新聞/エフエム京都/KBS京都/FM802/FM COCOLO/Kiss FM KOBE/ビクターエンタテインメント
協力:梅小路まちつくりラボ/京都リサーチパーク/立命館大学 情報理工学部 西浦敬信研究室
特別協力:公益財団法人 京都市都市緑化協会/イタリア文化会館-大阪
ダニエレ・セーペは1960年ナポリのポシリポ地区に生まれる。16歳の時、ポミリアーノ・ダルコの労働者グループ、「Zezi」の歴史的アルバム『Tammurriata dell'Alfasud』に参加。
ナポリのサン・ピエトロ・ア・マジェッラ音楽院フルート科を卒業し、バロック音楽と現代音楽のクラシック・フルート奏者として数年経験を積んだ後、サックス奏者としてFranco Califano、Peppino Gagliardi、Eduardo De Crescenzo、Pino Mauro、Mia Martini、Roberto De Simone、Peppino Di Capri、Akenathon, Nino D'Angelo らとスタジオセッションやライブで共演、1990年に初のセルフ・プロデュース・アルバム『Malamusica』をリリース。1993年には、ナポリのバンド「99 Posse」とコラボレートし、アルバム『Curre curre guaglió』をリリース。楽曲「Ripetutamente」で取り上げられる。
リリースするアルバムは批評家の称賛を浴び、ポロスード・レコードからリリースされ、ドイツのレーベル、ピラニアが世界に流通させた4作目のアルバム『Vite perdite』(1993年)から売上が軌道に乗る。
1996年には自身初のアンソロジー『Viaggi Fuori dai Paraggi』をリリースし、50,000枚を超えるセールスを記録、2007年まで続くIl Manifestoとのコラボレーションを開始。
1998年、アルバム『Lavorare stanca』でTenco Targa最優秀方言アルバム賞を受賞。
同年、メルピニャーノで開催された「La Notte della Taranta」フェスティバル第1回目でコンサートマスターを務める。
2015年、「Capitan Capitone e i fratelli della Costa」を結成し、3枚のアルバムをリリース、同時にステファノ・ボラーニの「Napoli Trip」でライブでのコラボレーションを開始。
2019年、アルゼンチンのサックス奏者Leandro “Gato” Barbieriに捧げるアルバムをリリース。同年、Vinicio Caposselaのアルバム『Ballate per men and beasts』のアレンジを行い、同アルバムはTenco Targaの最優秀アルバム賞を受賞した。
ほか(La Banda Improvisa、Ensemble Micrologus)、Stefano Bollani、Roberto Gattoなどのミュージシャンや、(Mario Martone、Davide Ferrario、Gabriele Salvatores - Amnèsia -、Enzo D'Alò、Terry Gilliam - "The Wholly Family")、Gianfranco Pannone、Antonietta De Lilloなど映画・演劇監督とのコラボレーションも多い。
2024年現在、36枚のアルバムをリリースしている。
レゲエ、フォーク、ワールドミュージック、ジャズ、ロック、フュージョン、ブルース、クラシックの間を常に行き来する彼の音楽を定義するのは難しい。彼の作曲や編曲に対する取り組みは “ザッパ的” であり普遍的だ。
今回、音博に出演するにあたり、セーペは、小規模のワールドツアーさながらの曲を準備している。イタリアの古いアナーキスト(無政府主義者)の歌にあるように、「われわれの祖国は全世界である」と語る。
セーペ率いる「ギャラクティック・シンジケート」のメンバーは、イタリアとルーマニアの数々のコンテストで優勝したパワフルな歌声のサッバ・ランピテッリ。「カピタン・カピトーネ」のメンバーとして長年活動してきた若き多彩なギタリスト、アレッサンドロ・モーランド。ピアニスト、作曲家であり、セペの長きに渡ってのコラボレーターである、ピエロ・デ・アスムンディス。ナポリの音楽シーンで最も有名なベーシストの一人で、セーペのアルバムに常に参加しているダヴィデ・コスタリオーラ。 アントネッロ・イアノッタは、南イタリアの大衆舞踏、タランテッラ、ピチカ、タムリアータの伴奏楽器であるタンバリンの名手。そしてプロチダ島出身の少しワイルドでパワフルなドラマー、ドナート・スコット(腕ききの船乗りでもある)の総勢7名での出演となる。